部下と日本語が通じない・・・
パート・アルバイトと日本語が通じない・・・
という相談が、中小企業の経営者様から、日本図解協会に寄せられます。

代表理事の多部田は、会社員時代に外国籍の方々と仕事をする機会に恵まれ、
図解でコミュニケーションを駆使してきたのですが、
中小企業の経営者様が「日本語が通じない」という相手は、外国籍の方ではなく日本人。

その原因を解明すべく、企業様にお邪魔して社員様にインタビューし状況を分析します。
その分析結果と、近所のファミレスで見かける母と娘の会話に共通項があるので、
ご参考までにブログで紹介をさせていただきます。

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【日本人同士で日本語が通じない原因】
自分が関心あることに対して、複数も同時に注意を払っているので、
相手の関心＝相手の話に注意を向ける余裕がないため、日本語が通じないことがあるからです。
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例えば、ファミレスで近くの席に座った母と娘の日本語が、コントのように噛み合わず、大変興味深かったことがありました。

母親「デザートどうしようかな？」
娘「私は、ティラミスにしようかな？」
母親「私は、ティラミスにしよう。」
（店員さんが来る）
母親「ティラミスと、アイスクリームください」
（デザートが運ばれてくる）
娘「お母さんアイスクリームなんだね。」
母親「違うわよ。あなたがいつもアイスクリーム頼むから、アイスはあたなの」
娘「え！私、ティラミス食べたいって言ったジャン」
母親「あなたじゃなくて、私がティラミス食べたいって言ったのよ。」

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母親は、
１、ママ友とのLineに熱中しながら、
２、パスタを食べながら、
３、デザートを何するか？思考中です。
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娘は、
１、Youtubeを視聴しながら、
２、ドリアを食べながら、
３、デザートを何するか？思考中です。


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お互いの関心事項をロジックツリー型で図解すると上記の通りとなります。
デザートを選ぶことに関しては、両者の共通目的が合致し、
互いに「ティラミス」を希望したのですが・・・

母親は、ママ友とのLine、パスタを食べることに夢中で、娘の話を聞かず。
娘は、Youtube視聴、ドリアを食べることに夢中で、母親に話を聞かず。

互いに日本語を話しているのですが、自分が言いたいことを発信するのみで、
相手の関心＝相手の話に注意を向ける余裕がないため、日本語が通じないのです。

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ファミレスの事例は、極端な事例ですが、
仕事において、同時に複数のことを考えたり、対応しながら、
他者と会話した経験はないでしょうか？

「上司はパソコンを打ちながら、部下の話に対して聞き、後で話が食い違った」
という失敗談を伺うこともあります。
この失敗の原因は、ファミレスで日本語が通じないケースと共通する部分があるのではないでしょうか？

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このような事例を踏まえて、日本図解協会では、中小企業の経営者様に対して、
「まず、余裕を持って、相手(=部下)の話に集中することから始めましょう」とお伝えしています。

相手の話に集中する。
聞いた内容をメモする。
メモを図解で整理して、「私の理解はあっていますか？」と確認する。
このようなやり取りこを、適切なコミュニケーションであると考えております。

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