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共同創発を生み出すため図解の役割は3つあります。 ①図で解(と)きあかす ―込み入った情報を切り分けて整理すること。 ②図で解(ほぐ)しだす ―思い込みを解きほぐし動機・背景を共有すること。 ③図で解(わか)りあう ―相手の言葉に対する共通理解を深める、濃厚に共有された動機・背景から気づきの共同創発を生み出すこと。 3つの役割から生み出される共同創発は、言葉に対する共通理解の深さと、動機・背景共有の濃さに応じて、その大小が決まります。
当協会代表理事の多部田は会社員時代タイに赴任中、部下とのやりとりがうまく行かないことで大きなストレスを感じていました。言葉もうまく通じない、ビジネスの感覚もかみ合わない・・・そこで込み入った仕事の内容を、コツコツと図解で整理し解きあかし、お互いの理解を確認していきました。すると、共通理解が進むにつれ、タイ人部下の能力を過小評価していた多部田の思い込みが徐々に解れていきました。そこで部下を信頼し仕事を任せてみると、部下も多部田を信頼してくれ、お互いに解りあえてきたのです。図解を使い始めてから3ヶ月後には、アドバイザーだった多部田ですら思いもつかないアイデアが共創され、物流コストを半減させるなど飛躍的な生産性向上を実現させました。「図解は組織を変える」、そう確信した多部田は、それから10数年間、「共創」につながるツールとして図解を活用してきました。
その経験を体系化し1冊の書籍にまとめたものが『図で解りあえる技法―人間関係からマーケティングにまで使える8つのフレームワークー』(ソーシャルキャピタル)です。 本書で紹介しているのはどれもビジネスシーンでよく用いられるものですが、「相手とのコミュニケーションをこのフレームワークで表現してください」といきなり言われたら、あなたは使いこなせるでしょうか。 各フレームワークに共通するコンセプトは1分以内にササっと書けるシンプル図解。データを簡素に図化しひと目で全体像を共有することが目的です。 各フレームワークの特徴を理解し、コミュニケーションの目的に応じて選択することで、相手との共通理解を生み出せるようになるのです。
日々のコミュニケーションの中で、「そういう意味ではなかったのに...」、「何度も話をしているのに、どうして私が言うことをわからないのだろうか」と思うことはしばしばありますよね。「こういうことを言わせないようにしてくれればストレスも減るのに...」などと思い、相手に対して否定的なことを感じてしまうことも少なくないのでしょうか。 三人寄れば文殊の知恵と言うように、力を合わせて対応した方がより大きな成果を期待できますが、相手と理解の共有がなされない場合には、たとえ日本語を話していたとしても話が噛み合わず、かえって対人関係でストレスをためてしまうこともあるでしょう。 マネジメントの父とも称されるP・F・ドラッカーは、コミュニケーションの難しさについて著書の中で以下のように述べています。''言葉で説明しても通じない。経験にない言葉で話しかけても理解されない。知覚能力の範囲外にある。コミュニケーションを行うには、「受け手の知覚能力の範囲内か、受け手は受けとめることができるか」を考える必要がある。''ーー『マネジメント基本と原則』P・F・ドラッカー著(ダイヤモンド社)より このような対人関係のストレスを緩和し、組織の生産性向上を導くため、一般社団法人日本図解協会(以下、日本図解協会)では、「競争から共創の時代へ、コミュニケーションを図解し、図解でご縁をつなげる」をビジョンに掲げています。「コミュニケーションを図解」はなんとなく理解できるけれど、「図解でご縁」とはどういうこと?と思われたかもしれません。日本図解協会が考える図解は、自分の考えを整理するためのツールであるだけではなく、コミュニケーションを通じて共感を生み出すツールであり、やりたいことをお互いが協力しあって「共同創発」につながるご縁を生み出すツールでもあるのです。 図解をすれば、思考はスッキリして、モヤモヤが晴れることは間違いありません。ただそれだけではもったいない。拙著『図で解りあえる技法―人間関係からマーケティングにまで使える8つのフレームワークー』 (ソーシャルキャピタル) をもとに、【共創型組織運営を生み出す5つのプロセス】を実践し、【図で解りあえる技法コンピテンシー】を体現することで、ご縁を生み出し、ひいては共創型組織運営を実現できるところに、日本図解協会の図解の意味があります。
図で解りあえる技法を応用して共通目的の視覚化し、気づきの共同創発を導くプロセスです。組織内で相手と理解の共有がなされない場合、経営課題に対する個々人の理解が整わず、取組みに対する動機もバラバラとなるため、個別知に基づく限定されたアイデアしか生み出せません。【5つのプロセス】を導入すれば、共通理解が整い、動機が共有され、共創知が生み出される。共創知を行動計画に落とし込むことで、個々人が組織全体を視野に入れながら最適な状態で仕事に取組む環境が整う。図で解りあえる技法を用いた共創的組織運営を目指します。
「コミュニケーション」という目に見えないテーマであるからこそ、再現性を高め習熟度を評価するために【図で解りあえる技法コンピテンシー】を設けております。
(個々人の意見をホワイトボードに書き出し、共通項と違いを確認しあっているシーン) 組織内において個人レベルでは感情で動くことがほとんどです。相手の表現したいことと自分の共通点・違いも尊重され、個々人の主体性、自律性、思考力を引き出せる場を整えることが重要です。
(モチベーションが上下した変遷を十字ベクトル図に折れ線グラフで表現し、社員同士でモチベーションの上下について言葉の定義を整えているシーン) 私たちは、同じ日本語を話しているつもりでも、それぞれ違う言葉を話していることもあります。『直ぐに』とは、具体的に何分でしょうか?組織内で個々人から返答される具体的な内容は様々です。
(就職活動を始める大学生がやりたいことを見つけるために必要な手法を個々人がポスト・イット®︎ふせんに書き出し、質問を繰り返すことで個別知に共通する背景を線で繋ぎ、共通目的を視覚化したシーン) 「本質をとらえる」という言い方がありますが、いかに表面事象から抽象度の高いメッセージを導きだすかということを示しています。個々人が発言した言葉から共通する背景・目的で関連づけながら共通目的を明確にします。
(経営課題の背景を抽象化し根源を言語化(ピンク色ふせん)。その本質たる課題に対して解決策を出しあう(オレンジ色ふせん)ことにより、一同の共創知が生まれた ) 「抽象的な理想論」はその場では格好良く見えても、結局は実行につながっていないことがよくあります。個別知を背景で関連づけ、本質とらえた共通目的を明確にした後は、具体的な解決策・行動案を出しあいます。
(共創知を実行計画に落とし込むため、優先順位をつけた後、月単位の中日程、日単位の小日程計画に落とし込んだシーン ) 進捗を関係者全員が資格的に把握できるように、共創知を実行する優先順位を決め、何を(What)を、誰が(Who)、いつまでに(When)、どうやるのか(How)?まで視覚化しカレンダーベースの行動計画に落とし込みます。
相談役を勤めている会社の経営幹部マネージャークラス対象の会議で活用した際、一人一人の本音がひきだせること、ある程度の合意形成ができたことが最初の成功体験です。文章でダラダラかくより、図で表現することでわかりやすく瞬時に方向性共有できます。行動計画の作成に置いても私に促されたわけでないので、個々人の主体性・自律性が発揮されたことに満足しています。
共創ができるかは場作り、共通理解、共通目的のベースの強さに依存する。逆に上記ができていれば参加者のレベルにかかわらず共創ができる。場作りなどの強さは、継続により高まる。よって、適切な環境で5つのプロセスを繰り返せば、いかなる組織でも共創ができるようになる。「仮に合意できなくても違いがわかるだけで価値があることがわかった」「ワークをやることで納得感が上がった」、「ワークをやって共創の意味がわかった」との振り返りがあり総じて好評でした。共同創発は、体験して実感できる。体験できる場を整えることが重要です。
自分でも出来なかった事が、出来るに変わって行く実感が多少でも持てて来ているので、楽しんで実践しています。例えば、上司の思考の可視化のお手伝いをした結果、途中からホワイトボードに書きながら、質問をしていくと、話が止まらない‼️結局二時間付き合いました。結果としては、上司は、自分の考えが整理でき、かつ課題についても、もやもや感が消えていたそうです。拙い図解ですが、書きながら、見ながら質問すると、どんどん考えている事が言葉として、出て来ていたようです。ただ話しをするよりお互いにひとつの図解を見て話し合うと共通言語が生まれ易いのだと思います。
 
受講者の段階に応じて、「体験講座」、「習得講座」をご用意しております。
※習得講座については、毎週、課題を提出していただきます。Facebookグループというコミュニティ機能を使って、受講生の投稿に対して、講師と他の受講生が振返りを行います。切磋琢磨しながら一緒に習熟度を高めることにより、ビジネスの現場で確実に共創知生みを出し、共創型組織運営を実践できるようになります。
①社員とのコミュニケーションが円滑に進まず、経営課題に対して本質をとらえた解決策が生み出されない状況にストレスを抱えている経営者の方 ②コミュニケーション能力を高めることにより専門職からコンサルタント職へキャリアの進化を目指している方 ③担当職からマネジメント職に昇格をするためコミュニケーション力を高めたい方
図解を使って自分とコミュニケーションすることで、自分が伝えたいことを整理整頓できる。 図を見せながら説明することで、相手が理解した点、出来なかった点を指さしで確認できる!!
お電話でのお問合わせ:050−1002−1241
●組織論の専門書に''図解が有効''と書かれているが、その図解を教えてくれるセミナーは皆無だった。この目的にはこの図解が有効であると学べるので、社内に共有が容易である。また、社員が転職などで変わっても、図解で共有できるから再現性を担保できる。 ●感性(場づくり)から理性(行動計画)までを、一気通貫で学べることに価値ある。場づくりに特化した内容、行動計画に特化した内容。それぞれ、個別に学ぶことも大切だが、一気通貫で5つのプロセスを図解付きで学べるのは、効率が良いと思う。
●論理的に正確な情報を伝えれば相手は納得すると思っていたが、「伝える」≠「伝わる」と言うことに気づけました。相手に伝える図解は自分視点、相手に伝わる図解はクライアント視点。 ●クライアントとの合意形成において、手書きの図解をベースに、クライアントも交えて図解を完成させれば齟齬を防げるので、コミュニケーションロスが格段に減りました。
●役員から「視座を高めろ」と言われ続けたが具体的な手段を見いだせず困っていた。図解を使って具体から抽象の階層を視覚化する手法は、まさに眼から鱗だった。 ●抽象と具体の区別がはっきりしない部下に対して、メタ認知的な思考を説明するのは至難の技だと思っていたが、シンプルな図解を活用したら部下の理解が進んだ。
受講生が発した生の声をYouTubeで公開しています。こちかからご覧ください
2019年10月から始まった習得講座(第3期) 3期生は6名が受講されました。6名の内訳は、男性5名・女性1名。コンサルタント・事業主が4名、会社員2名。 第1日目:8つのフレームワークの使い方と特徴を実践。 第2日目:構造三角型図を使い、具体と抽象の図解化を実践。 第3日目:相手の表情・仕草から本音を引き出す質問技法を実践。 第4日目:メタ思考と論理思考の違いを踏まえ、メタ思考で気づきを創造する技法を実践。 第5日目:図会議ファシリテーションを活用しメタ思考と質問技法で、課題解決を実践。 本動画は、第5日目を終えて、受講生同士の振り返りシーンを撮影した内容です。
1979年千葉県銚子市生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、2002年に古河電気工業株式会社に入社。翌年、同社タイ工場生産管理業務の改善を任され、「図解」で現地スタッフに教育、指導を繰り返し6ヶ月で改善業務を完了させる。2007年に日産自動車株式会社へ転職し、ルノー日産共同購買本部リージョナル・サプライヤー・パフォーマンス・マネージャーとして海外のメンバーと協働する機会に恵まれる。 その一方、個人として図解を広める活動を開始。2010年から図解勉強会を主宰、2014年からは早稲田大学エクステンションセンター中野校で社会人向け講座の担当などを経て、2018年日産自動車を退職後、現職に。 また、地元銚子市で観光大使を務め、図解で銚子の魅力を可視化する試みを進めている。2020年4月からは産業能率大学経営学部にて「図解で思考力を鍛える」「生産管理」の兼任教員として出講。 著書に、『誰でもデキる人に見える 図解de仕事術』(明日香出版社)、『図で解りあえる技法ー人間関係からマーケティングまで使える8つのフレームワーク』(ソーシャルキャピタル)、『4種類のシンプル図解でコミュニケーションが変わる!「図解化」の技術 入門コース』(PHP研究所)がある。
企業の従業員・公務員を対象に、「プロフェッショナルシップ(一個のプロとしての基盤意識)醸成」研修はじめ、「コンセプチュアル思考」研修、キャリア開発研修、管理職研修などの教育プログラムを開発・実施している。 哲学の要素を盛り込んだ内省ワークや直観的に本質をつかむ図表現、レゴブロックを用いたキャリアのシミュレーションゲームなど、独自の手法で企業内研修の分野で幅広い支持を受けている。 1986年慶應義塾大学・経済学部卒業。プラス、日経BP社、ベネッセコーポレーション、NTTデータを経て、03年独立。 94-95年イリノイ工科大学大学院「Institute of Design」(米・シカゴ)研究員、07年一橋大学大学院・商学研究科にて経営学修士(MBA)取得。 著書に、『働き方の哲学』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『キレの思考・コクの思考』(東洋経済新報社)、 『プロセスにこそ価値がある』(メディアファクトリー)、『ぶれない「自分の仕事観」をつくるキーワード80』 (クロスメディア・パブリッシング)など。 ビジネスホームページ https://www.careerportrait.biz
https://www.amazon.co.jp/dp/4990928083
https://www.amazon.co.jp/村山-昇/e/B004C81OMO
https://www.amazon.co.jp/多部田-憲彦/e/B00CJA0HRU
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「共創型組織運営を生み出す5つのプロセス」を実現させるツールとして、当協会では3つのスキル習得を目標とした研修を提供しております。
新型コロナウイルスの影響による在宅勤務となる中で、オンラインでのコミュニケーションに有効な手段と共に、なぜそうするのか実践を踏まえて気付かせることができ、とてもためになる研修でした。図解以外の各研修後に学びなどのシェアの時間を設ける際に図解を意識して表現をするようになりました。新入社員達自身が自分達の力にしていってるようで、私も嬉しいです。
大学職員の皆様を対象としたオンラインセミナーを実施していただきました。通常は対面で実施しているものの、昨今からの新型コロナウイルスの影響で、対面からオンラインに切り替える動きがある中、思考法をテーマにZoomで実施をしていただきました。ブレークアウトセッションやGoogleスライドなどのツールを効果的に活用し、単に知識をインプットするだけではなく受講者の方お一人お一人が考え、手を動かし、対話を行うといった、非常に能動的な学びの場になっていたことが印象的でした。
オンライン研修をスムーズに進行するために必要なのはテクニカルサポーターではなく、一つ上をいく「テクニカルファシリテーター」。クライアント企業の25名のファシリテーターの方に向けて、オンラインならではの注意点や利点をしっかりお伝えいただきました。来週からスタートするブランディング研修についての期待値の確認をしていただいたり、橋渡しとなるありがたいお言葉もいただき、来週以降の研修がすでにやりやすくなる場づくりはさすがのひとこと。
産業能率大学、早稲田大学関係者のご支援により、2021年度も大学生・社会人向けに、コミュニケーション・マネジメントに関わる図解プログラムを提供させていただきます。
石井食品株式会社様を筆頭に、図解でご縁をつなげる取組みを、ご支援いただいております。 例えば、全国30都市で活動する図解応援団員が年に1度集う場である図解フェスティバル。第1回は、石井食品さんから会場・食品を、未来商店さんから図解カードを、3Mジャパンさんからポスト・イット®️ふせんを協賛いただきました。 2010年に4名から始まった図解でご縁をつなげる取組みは、全国にまたがる個人・法人よりご支援をいただけるまでに成長しております。
【日本図解協会・協会コミュニティ支援図】
代表理事:多部田憲彦、理事 :村山昇秘書・経理:組坂、企画部長:水江、事務局長:吉田、マーケティング部:湯本、射水顧問(敬称略)税務:安居謙太郎(税理士)労務:松井一恵(特定社会保険労務士、CFP、宅地建物取引士)
【日本本部オフィス】本部住所 :〒2420007神奈川県大和市中央林間5−12−9−2東京オフィス住所 :〒145-0071 東京都大田区田園調布1-55-16 浅間ビル203電話 :050−1002−1241FAX :046−272-3858<お問い合わせ>https://resast.jp/inquiry/36105/【タイ本部オフィス】名称:ซุไคเคียวไกประเทศไทย-Zukai association of thailand 住所:406 On Nut Rd, KhwaengSuanLuang, Khet SuanLuang, Krung ThepMaha Nakhon 10250<お問い合わせ>m.me/zukai.or.th
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図解は情報を整理するためのツールでもありますが、人々が共同して新しいものを創発するツールとして図解を活用・普及することを目指しています。
日本図解協会が考える図解とは?
共同創発を生み出すため図解の役割は3つあります。 ①図で解(と)きあかす ―込み入った情報を切り分けて整理すること。 ②図で解(ほぐ)しだす ―思い込みを解きほぐし動機・背景を共有すること。 ③図で解(わか)りあう ―相手の言葉に対する共通理解を深める、濃厚に共有された動機・背景から気づきの共同創発を生み出すこと。 3つの役割から生み出される共同創発は、言葉に対する共通理解の深さと、動機・背景共有の濃さに応じて、その大小が決まります。
当協会代表理事の多部田は会社員時代タイに赴任中、部下とのやりとりがうまく行かないことで大きなストレスを感じていました。言葉もうまく通じない、ビジネスの感覚もかみ合わない・・・そこで込み入った仕事の内容を、コツコツと図解で整理し解きあかし、お互いの理解を確認していきました。すると、共通理解が進むにつれ、タイ人部下の能力を過小評価していた多部田の思い込みが徐々に解れていきました。そこで部下を信頼し仕事を任せてみると、部下も多部田を信頼してくれ、お互いに解りあえてきたのです。図解を使い始めてから3ヶ月後には、アドバイザーだった多部田ですら思いもつかないアイデアが共創され、物流コストを半減させるなど飛躍的な生産性向上を実現させました。「図解は組織を変える」、そう確信した多部田は、それから10数年間、「共創」につながるツールとして図解を活用してきました。
日本図解協会とは?
日々のコミュニケーションの中で、「そういう意味ではなかったのに...」、「何度も話をしているのに、どうして私が言うことをわからないのだろうか」と思うことはしばしばありますよね。「こういうことを言わせないようにしてくれればストレスも減るのに...」などと思い、相手に対して否定的なことを感じてしまうことも少なくないのでしょうか。 三人寄れば文殊の知恵と言うように、力を合わせて対応した方がより大きな成果を期待できますが、相手と理解の共有がなされない場合には、たとえ日本語を話していたとしても話が噛み合わず、かえって対人関係でストレスをためてしまうこともあるでしょう。 マネジメントの父とも称されるP・F・ドラッカーは、コミュニケーションの難しさについて著書の中で以下のように述べています。''言葉で説明しても通じない。経験にない言葉で話しかけても理解されない。知覚能力の範囲外にある。コミュニケーションを行うには、「受け手の知覚能力の範囲内か、受け手は受けとめることができるか」を考える必要がある。''ーー『マネジメント基本と原則』P・F・ドラッカー著(ダイヤモンド社)より このような対人関係のストレスを緩和し、組織の生産性向上を導くため、一般社団法人日本図解協会(以下、日本図解協会)では、「競争から共創の時代へ、コミュニケーションを図解し、図解でご縁をつなげる」をビジョンに掲げています。「コミュニケーションを図解」はなんとなく理解できるけれど、「図解でご縁」とはどういうこと?と思われたかもしれません。日本図解協会が考える図解は、自分の考えを整理するためのツールであるだけではなく、コミュニケーションを通じて共感を生み出すツールであり、やりたいことをお互いが協力しあって「共同創発」につながるご縁を生み出すツールでもあるのです。 図解をすれば、思考はスッキリして、モヤモヤが晴れることは間違いありません。ただそれだけではもったいない。拙著『図で解りあえる技法―人間関係からマーケティングにまで使える8つのフレームワークー』 (ソーシャルキャピタル) をもとに、【共創型組織運営を生み出す5つのプロセス】を実践し、【図で解りあえる技法コンピテンシー】を体現することで、ご縁を生み出し、ひいては共創型組織運営を実現できるところに、日本図解協会の図解の意味があります。
共創型組織運営を生み出す5つのプロセス
図で解りあえる技法を応用して共通目的の視覚化し、気づきの共同創発を導くプロセスです。組織内で相手と理解の共有がなされない場合、経営課題に対する個々人の理解が整わず、取組みに対する動機もバラバラとなるため、個別知に基づく限定されたアイデアしか生み出せません。【5つのプロセス】を導入すれば、共通理解が整い、動機が共有され、共創知が生み出される。共創知を行動計画に落とし込むことで、個々人が組織全体を視野に入れながら最適な状態で仕事に取組む環境が整う。図で解りあえる技法を用いた共創的組織運営を目指します。
図で解りあえる技法 コンピテンシー
「コミュニケーション」という目に見えないテーマであるからこそ、再現性を高め習熟度を評価するために【図で解りあえる技法コンピテンシー】を設けております。
①安心安全な場づくり(共通項と違いを確認しあう)
(個々人の意見をホワイトボードに書き出し、共通項と違いを確認しあっているシーン)
組織内において個人レベルでは感情で動くことがほとんどです。相手の表現したいことと自分の共通点・違いも尊重され、個々人の主体性、自律性、思考力を引き出せる場を整えることが重要です。
②共通理解をつくる(言葉の定義を整える)
(モチベーションが上下した変遷を十字ベクトル図に折れ線グラフで表現し、社員同士でモチベーションの上下について言葉の定義を整えているシーン)
私たちは、同じ日本語を話しているつもりでも、それぞれ違う言葉を話していることもあります。『直ぐに』とは、具体的に何分でしょうか?組織内で個々人から返答される具体的な内容は様々です。
③動機・背景を共有する(共通目的を明確にする)
(就職活動を始める大学生がやりたいことを見つけるために必要な手法を個々人がポスト・イット®︎ふせんに書き出し、質問を繰り返すことで個別知に共通する背景を線で繋ぎ、共通目的を視覚化したシーン)
「本質をとらえる」という言い方がありますが、いかに表面事象から抽象度の高いメッセージを導きだすかということを示しています。個々人が発言した言葉から共通する背景・目的で関連づけながら共通目的を明確にします。
④共同創発を導く(本質に対する解決策を導く)
(経営課題の背景を抽象化し根源を言語化(ピンク色ふせん)。その本質たる課題に対して解決策を出しあう(オレンジ色ふせん)ことにより、一同の共創知が生まれた )
「抽象的な理想論」はその場では格好良く見えても、結局は実行につながっていないことがよくあります。個別知を背景で関連づけ、本質とらえた共通目的を明確にした後は、具体的な解決策・行動案を出しあいます。
⑤行動計画をつくる(優先順位をつけて計画に落とし込む)
(共創知を実行計画に落とし込むため、優先順位をつけた後、月単位の中日程、日単位の小日程計画に落とし込んだシーン )
進捗を関係者全員が資格的に把握できるように、共創知を実行する優先順位を決め、何を(What)を、誰が(Who)、いつまでに(When)、どうやるのか(How)?まで視覚化しカレンダーベースの行動計画に落とし込みます。
図で解りあえる技法 実践者の成功事例
①玉居子高敏さん(株式会社弱者逆転研究所代表取締役)
相談役を勤めている会社の経営幹部マネージャークラス対象の会議で活用した際、一人一人の本音がひきだせること、ある程度の合意形成ができたことが最初の成功体験です。文章でダラダラかくより、図で表現することでわかりやすく瞬時に方向性共有できます。行動計画の作成に置いても私に促されたわけでないので、個々人の主体性・自律性が発揮されたことに満足しています。
②濱口誠一さん(中小企業診断士)
共創ができるかは場作り、共通理解、共通目的のベースの強さに依存する。逆に上記ができていれば参加者のレベルにかかわらず共創ができる。場作りなどの強さは、継続により高まる。よって、適切な環境で5つのプロセスを繰り返せば、いかなる組織でも共創ができるようになる。「仮に合意できなくても違いがわかるだけで価値があることがわかった」「ワークをやることで納得感が上がった」、「ワークをやって共創の意味がわかった」との振り返りがあり総じて好評でした。共同創発は、体験して実感できる。体験できる場を整えることが重要です。
③中桐知義さん(製造請負サービス会社員)
自分でも出来なかった事が、出来るに変わって行く実感が多少でも持てて来ているので、楽しんで実践しています。例えば、上司の思考の可視化のお手伝いをした結果、途中からホワイトボードに書きながら、質問をしていくと、話が止まらない‼️結局二時間付き合いました。結果としては、上司は、自分の考えが整理でき、かつ課題についても、もやもや感が消えていたそうです。拙い図解ですが、書きながら、見ながら質問すると、どんどん考えている事が言葉として、出て来ていたようです。ただ話しをするよりお互いにひとつの図解を見て話し合うと共通言語が生まれ易いのだと思います。
図で解りあえる技法 講座のご案内
 
1)プログラム概要
受講者の段階に応じて、「体験講座」、「習得講座」をご用意しております。
※習得講座については、毎週、課題を提出していただきます。Facebookグループというコミュニティ機能を使って、受講生の投稿に対して、講師と他の受講生が振返りを行います。切磋琢磨しながら一緒に習熟度を高めることにより、ビジネスの現場で確実に共創知生みを出し、共創型組織運営を実践できるようになります。
2)プログラム対象者
①社員とのコミュニケーションが円滑に進まず、経営課題に対して本質をとらえた解決策が生み出されない状況にストレスを抱えている経営者の方 ②コミュニケーション能力を高めることにより専門職からコンサルタント職へキャリアの進化を目指している方 ③担当職からマネジメント職に昇格をするためコミュニケーション力を高めたい方
コミュニケーションとは自分と相手が
会話のキャッチボールを通じて答えを導くこと☆
図解を使って自分とコミュニケーションすることで、自分が伝えたいことを整理整頓できる。
図を見せながら説明することで、相手が理解した点、出来なかった点を指さしで確認できる!!
お電話でのお問合わせ:050−1002−1241
受講者の声
 1)プログラムの有効性について
社員100名の会社を経営される男性(40代)より
●組織論の専門書に''図解が有効''と書かれているが、その図解を教えてくれるセミナーは皆無だった。この目的にはこの図解が有効であると学べるので、社内に共有が容易である。また、社員が転職などで変わっても、図解で共有できるから再現性を担保できる。 ●感性(場づくり)から理性(行動計画)までを、一気通貫で学べることに価値ある。場づくりに特化した内容、行動計画に特化した内容。それぞれ、個別に学ぶことも大切だが、一気通貫で5つのプロセスを図解付きで学べるのは、効率が良いと思う。
中小企業診断士の男性(40代)より
●論理的に正確な情報を伝えれば相手は納得すると思っていたが、「伝える」≠「伝わる」と言うことに気づけました。相手に伝える図解は自分視点、相手に伝わる図解はクライアント視点。 ●クライアントとの合意形成において、手書きの図解をベースに、クライアントも交えて図解を完成させれば齟齬を防げるので、コミュニケーションロスが格段に減りました。
管理職の男性(30代)より
●役員から「視座を高めろ」と言われ続けたが具体的な手段を見いだせず困っていた。図解を使って具体から抽象の階層を視覚化する手法は、まさに眼から鱗だった。 ●抽象と具体の区別がはっきりしない部下に対して、メタ認知的な思考を説明するのは至難の技だと思っていたが、シンプルな図解を活用したら部下の理解が進んだ。
 2)プログラムを振り返って
受講生が発した生の声をYouTubeで公開しています。こちかからご覧ください
2019年10月から始まった習得講座(第3期) 3期生は6名が受講されました。6名の内訳は、男性5名・女性1名。コンサルタント・事業主が4名、会社員2名。 第1日目:8つのフレームワークの使い方と特徴を実践。 第2日目:構造三角型図を使い、具体と抽象の図解化を実践。 第3日目:相手の表情・仕草から本音を引き出す質問技法を実践。 第4日目:メタ思考と論理思考の違いを踏まえ、メタ思考で気づきを創造する技法を実践。 第5日目:図会議ファシリテーションを活用しメタ思考と質問技法で、課題解決を実践。 本動画は、第5日目を終えて、受講生同士の振り返りシーンを撮影した内容です。
プロフィール
一般社団法人日本図解協会 代表理事
多部田憲彦(たべた・のりひこ)
1979年千葉県銚子市生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、2002年に古河電気工業株式会社に入社。翌年、同社タイ工場生産管理業務の改善を任され、「図解」で現地スタッフに教育、指導を繰り返し6ヶ月で改善業務を完了させる。2007年に日産自動車株式会社へ転職し、ルノー日産共同購買本部リージョナル・サプライヤー・パフォーマンス・マネージャーとして海外のメンバーと協働する機会に恵まれる。
その一方、個人として図解を広める活動を開始。2010年から図解勉強会を主宰、2014年からは早稲田大学エクステンションセンター中野校で社会人向け講座の担当などを経て、2018年日産自動車を退職後、現職に。
また、地元銚子市で観光大使を務め、図解で銚子の魅力を可視化する試みを進めている。2020年4月からは産業能率大学経営学部にて「図解で思考力を鍛える」「生産管理」の兼任教員として出講。
著書に、『誰でもデキる人に見える 図解de仕事術』(明日香出版社)、『図で解りあえる技法ー人間関係からマーケティングまで使える8つのフレームワーク』(ソーシャルキャピタル)、『4種類のシンプル図解でコミュニケーションが変わる!「図解化」の技術 入門コース』(PHP研究所)がある。
一般社団法人日本図解協会 理事
キャリア・ポートレートコンサルティング代表。
組織・人事コンサルタント。概念工作家。
村山昇
企業の従業員・公務員を対象に、「プロフェッショナルシップ(一個のプロとしての基盤意識)醸成」研修はじめ、「コンセプチュアル思考」研修、キャリア開発研修、管理職研修などの教育プログラムを開発・実施している。 哲学の要素を盛り込んだ内省ワークや直観的に本質をつかむ図表現、レゴブロックを用いたキャリアのシミュレーションゲームなど、独自の手法で企業内研修の分野で幅広い支持を受けている。 1986年慶應義塾大学・経済学部卒業。プラス、日経BP社、ベネッセコーポレーション、NTTデータを経て、03年独立。 94-95年イリノイ工科大学大学院「Institute of Design」(米・シカゴ)研究員、07年一橋大学大学院・商学研究科にて経営学修士(MBA)取得。 著書に、『働き方の哲学』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『キレの思考・コクの思考』(東洋経済新報社)、 『プロセスにこそ価値がある』(メディアファクトリー)、『ぶれない「自分の仕事観」をつくるキーワード80』 (クロスメディア・パブリッシング)など。
ビジネスホームページ https://www.careerportrait.biz
メディア紹介
図で解りあえる技法
https://www.amazon.co.jp/dp/4990928083
働き方の哲学 村山昇
https://www.amazon.co.jp/村山-昇/e/B004C81OMO
誰でもデキる人に見える 図解de仕事術 多部田憲彦
https://www.amazon.co.jp/多部田-憲彦/e/B00CJA0HRU
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協会の活動
「共創型組織運営を生み出す5つのプロセス」を実現させるツールとして、当協会では3つのスキル習得を目標とした研修を提供しております。
【研修主催者様の声】
新型コロナウイルスの影響による在宅勤務となる中で、オンラインでのコミュニケーションに有効な手段と共に、なぜそうするのか実践を踏まえて気付かせることができ、とてもためになる研修でした。図解以外の各研修後に学びなどのシェアの時間を設ける際に図解を意識して表現をするようになりました。新入社員達自身が自分達の力にしていってるようで、私も嬉しいです。
大学職員の皆様を対象としたオンラインセミナーを実施していただきました。通常は対面で実施しているものの、昨今からの新型コロナウイルスの影響で、対面からオンラインに切り替える動きがある中、思考法をテーマにZoomで実施をしていただきました。ブレークアウトセッションやGoogleスライドなどのツールを効果的に活用し、単に知識をインプットするだけではなく受講者の方お一人お一人が考え、手を動かし、対話を行うといった、非常に能動的な学びの場になっていたことが印象的でした。
オンライン研修をスムーズに進行するために必要なのはテクニカルサポーターではなく、一つ上をいく「テクニカルファシリテーター」。クライアント企業の25名のファシリテーターの方に向けて、オンラインならではの注意点や利点をしっかりお伝えいただきました。来週からスタートするブランディング研修についての期待値の確認をしていただいたり、橋渡しとなるありがたいお言葉もいただき、来週以降の研修がすでにやりやすくなる場づくりはさすがのひとこと。
【図解コミュニケーション】
【図解で学ぶ2つの思考法】
【図解ファシリテーション 】
協働
産業能率大学、早稲田大学関係者のご支援により、2021年度も大学生・社会人向けに、コミュニケーション・マネジメントに関わる図解プログラムを提供させていただきます。
②大学3年生
②生産管理
②エクステンションセンター中野校
②一般社会人
②「図で解りあえる技法」を実践し、相手に伝わる話し方を習得する(7月31日リアル対面開催)
②(6月3日募集開始)
https://www.wuext.waseda.jp/course/list/
協賛企業
石井食品株式会社様を筆頭に、図解でご縁をつなげる取組みを、ご支援いただいております。
例えば、全国30都市で活動する図解応援団員が年に1度集う場である図解フェスティバル。第1回は、石井食品さんから会場・食品を、未来商店さんから図解カードを、3Mジャパンさんからポスト・イット®️ふせんを協賛いただきました。
2010年に4名から始まった図解でご縁をつなげる取組みは、全国にまたがる個人・法人よりご支援をいただけるまでに成長しております。
・日本図解協会に対する事例提供
・食料品の提供
ポスト・イット®︎ふせんの提供
・大阪ショールームを図解セミナー用に提供
協会概要
【日本図解協会・協会コミュニティ支援図】
代表理事:多部田憲彦、理事 :村山昇
秘書・経理:組坂、企画部長:水江、事務局長:吉田、マーケティング部:湯本、射水
顧問(敬称略)
税務:安居謙太郎(税理士)
労務:松井一恵(特定社会保険労務士、CFP、宅地建物取引士)
【日本本部オフィス】
本部住所 :〒2420007神奈川県大和市中央林間5−12−9−2
東京オフィス住所 :〒145-0071 東京都大田区田園調布1-55-16 浅間ビル203
電話 :050−1002−1241
FAX :046−272-3858
<お問い合わせ>
https://resast.jp/inquiry/36105/
【タイ本部オフィス】
名称:ซุไคเคียวไกประเทศไทย-Zukai association of thailand
住所:406 On Nut Rd, KhwaengSuanLuang, Khet SuanLuang, Krung ThepMaha Nakhon 10250
<お問い合わせ>
m.me/zukai.or.th
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